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リカちゃんとヤマネコ 星の旅

2017年02月20日
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(C)TAKARA Co., Ltd 1967 1994

夏休みにリカちゃんが田舎の村で不思議な出会いをする物語
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今回は「リカちゃん」OVAシリーズ4部作の最後の作品の感想になります。
この「リカちゃんとヤマネコ 星の旅」は元々は劇場アニメとして作られましたが、
結局は公開されずにOVAとして販売されたという経緯があります。
それゆえに前の3作品と違って1時間を超える長編アニメとなっております。
リカちゃんのOVA作品はいずれも名作ではありますが、その最後を飾るには
相応しい素敵な物語となっているのでとてもオススメできます。
女の子の夢が詰まった作品は大人になっても感動するから何回も見ちゃう♪(*´ω`*)


物語はリカちゃんとお父さんが車で山の避暑地に出かけるところから始まります。
途中で荒れた山道を通ったり、車が故障したりとトラブルが起こったりしましたが、
なんとか目的地の星合村という場所にあるログハウスに到着していました。
もう冒頭シーンだけを見ても、作画の綺麗さや動きの細かさなどが前の3作品より
レベルアップされていることが感じられます。
さすが劇場アニメとして作られただけのことはあります。

OP曲は、paris blueさんが歌う「会いにいくよ」です。

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リカちゃんが村の商店に買い出しに行く途中でユキという女の子と知り合います。
田んぼに転げ落ちてしまったことで意気投合出来ちゃうのだから面白い縁がある。
この後、2人が泥を流すために一緒にお風呂に入るシーンが描かれていますが、
これはあくまで女の子向け作品だから変に肌を見せるような描写は無いですよ。
深夜の美少女アニメとの大きな違いはこういう部分だと断言できます(笑)

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「もぉ~笑わないでよ。本当に消えちゃったんだもん。」
「あはははは♪ゴメン、ゴメン♪」
リカちゃんとユキちゃんは一緒にピクニックをしたりして遊ぶようになるのですが、
この時の2人の笑顔を見ても楽しそうな気持ちが伝わってきます。
何もない山奥の村だから新しい友達が出来て嬉しのかもしれませんね。
ユキちゃんを通じて村の子供達とも親しくなれたし、最高の夏休みになりそうかな。

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「ユキちゃん。あの子だよ。今朝の忍者。」
「やっぱりね。カオルって言ってね。神主さんの子なの。」
リカちゃんは村の星祭りの予行練習に参加させてもらいます。
古い村だから伝統行事を村人総出で行う風習が今でも残っているのでしょう。
カオルという男の子が弓矢を射ろうとした時に倒れちゃったのですが、さすがに
あんなに重い鎧兜を身に着けていては動きづらいというものかな。
こういうところは結構ジブリ作品風な雰囲気で描かれている感じがします。

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「さぁ!元気を出して!メソメソするんじゃない。あんた男でしょ。」
リカちゃん達はサチの姿が見えなくなったので探すことになりました。
ここからは不思議な現象が少しずつ見られるようになっていきます。
それにしてもリカちゃんって男の子に檄を飛ばしたりしてなかなか勇ましい。
将来は良いお母さんになれる感じもしますわ。
ただ、強がりを言ってごめんなさいするところは苦笑いだったんだけどねぇ。
彼女は喜怒哀楽の感情をはっきりと見せることでキャラを立たせていますわ。

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「俺は忙しいんだからな。お前に付き合っている暇はねぇんだ。」
「えぇ!?だってリカは道が分かんないよ~。」
リカちゃんはサチを探している時に目撃したヤマネコのお化けを怖がってしまい、
偶然その近くを通りかかったカオルくんと一緒に行動するようになります。
しかし、リカちゃんとカオルくんは口喧嘩を始めちゃうものだから困ったものだ。
こういう言い争いは小学生の子供らしい感じあって微笑ましい(笑)
まぁ喧嘩をするほど仲が良いと思ってもいいでしょうね。
とりあえず行方不明だったサチはユキちゃんが見つけていたので一安心かな。

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「本当にヤマネコ?」
「だからさっきから言ってんのに・・・・・。」
リカちゃんはヤマネコ達の通う学校に転校してくる夢を見てしまいます。
しかし、夢から覚めると本物のヤマネコが訪れるものだから驚くところですわ。
それでもリカちゃんは何も驚かずに冷静に対応していたから肝が座ってる。
まぁ今までにも不思議な体験をしてきた彼女ですから、少々の非現実的な
出来事に遭遇しても素直に信じられる心を持っているのでしょうね(^ω^)

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「星巡り?」
「だからヤマネコがそのお手紙をくれたのよ。」
リカちゃんはヤマネコから貰った葉のプリントの事でカオルくんに相談しますが、
彼は猫が喋ったりするなんて思えないから信じないのも無理はないかな。
まだ神主のカオルくんのお父さんの方が不思議な出来事を信じてくれるような
心の広さを持ってくれていそうでした。
さらに、彼のお父さんがヤマネコにまつわる古い伝説を語ってくれていましたが、
村に猫の石像が奉られているのを見ると深く関係している感じがしますね。

合間合間にストーリーとは直接関係ないやり取りが見られることで、リカちゃんの
性格が分かるようになっていたのは良かったです。
とりあえずリカちゃんはお魚料理を食べるのが苦手っぽいみたいだ。
それ以前に、お料理の腕もダメっぽいからもっと練習の必要がありそう(^ω^)

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リカちゃんとカオルくんはヤマネコ達の学校に迷い込んでカラオケを楽しみます。
あれで「星巡り」の説明になっているのかは疑問なんですけどね(苦笑)
まぁヤマネコ達にはヤマネコ達のやり方というものがあるのでしょう。

「何さ!ガミガミ女!」
「何さ!おっちょこちょい!」
リカちゃんはユキちゃんをヤマネコによる星巡りに誘ってあげようとしましたが、
ユキちゃんからすればお祭りの練習の約束をドタキャンされちゃったのだから
怒るのは当然でしょうね。
しかもヤマネコによる星巡りなんて事を言われても信じられるはずもないし。
でも2人が口喧嘩をしているシーンを見ていると面白かったです。
結構似た者同士なのかもしれません(^ω^)

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リカちゃんはヤマネコ達と一緒に星巡りをします。
一緒に来るはずだったカオルくんは寝坊していたから呆れちゃうけど(笑)
とりあえずリカちゃんは不思議な空間の色んな場所を巡っていました。
この辺りは有名な宮沢賢治の童話作品に触れているような感じがしてきます。
そういえば「銀河鉄道の夜」は猫の擬人化でアニメ化されているのもあって、
余計にそのような印象を持ってしまいますゎ。
まぁ少女向けアニメで難解な謎を映像の中に盛り込んでいるとは思えないので、
このシーンは頭で考えずに映像をただ単純に楽しむ感じでいいと思います。

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「やっぱり祭りは見るよりもやるもんですよ。」
「うん。何だか分かんないけど、女は度胸だね。皆ぁ!頑張りましょーっ!」
星巡りの途中からはドラゴンとバトルする展開になっていたので意味不明だよ(笑)
可愛い星の軍勢がドラゴンに襲いかかっていたから滑稽な感じがします。
あとリカちゃんが魔法のステッキみたいな物を受け取っていたので、美少女戦士に
変身して戦ってくれるのかなぁって思わず期待してしまいました(笑)

結局は援軍に駆けつけてくれたカオルくんが弓で射抜いて助けた形になります。
これは彼を引っ張ってきてくれたユキちゃんのお陰でもあるかな。
さすがにこのバトルを目の前で見たらヤマネコの星巡りを信じてくれるでしょうね。

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「ユキちゃん。ごめん。ごめんね。」
「もういいよ。ちょうどいいね。みんな水に流しちゃおう♪それでお仕舞い♪」
リカちゃんとユキちゃんが仲直りしてくれたので本当に良かったです。
言いたいことをズバズバ言っちゃう2人だから衝突することもあるでしょうけど、
それはそれで心を開いて打ち解けている証拠でもあるから安心感はあります。
この一件でお互いに親友としてさらに成長できたのではないでしょうか。
摩訶不思議な体験をするファンタジーの印象が強い物語ですけど、おそらく
こういう友達との触れ合いを一番重要視して描いているように感じました。


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ED曲は、paris blueさんが歌う「夏のゆうべ」です。
EDの映像ではリカちゃんが地元のお祭の衣装を着ていたのが可愛い。
今回の物語でもリカちゃんが衣装を変えるシーンはありませんでしたので、
最後に着せ替え的な要素を盛り込んでくれたのは良かったです。

★総評★
長編アニメということもあって今まで以上に深みのある物語になっていました。
リカちゃんが長閑な田舎暮らしをしたり、地元の子供達と触れ合ったり、さらに
ミステリアスな体験をしたりと、色んな場面を丁寧に描いていたと思います。
劇場用に作られているために作画が良かったのも高ポイントかな。
リカちゃんOVAシリーズを名作として押し上げた作品になっていたと思います。


OVAシリーズ全体としては・・・・・・
やはり何と言ってもリカちゃんの性格がよく分かったのが大きいです。
これはリカちゃん人形で遊ぶだけではなかなか分からない部分だと思うので、
このOVAを見たことでリカちゃんの意外な側面を知って楽しめました。
ただ、人によっては逆にリカちゃんのイメージが崩れる危険もありそうかも(笑)
でもまぁ初期設定のリカちゃんの性格に合わせてよく動かしていたと思います。


あと個人的にはリカちゃん人形のように綺麗な衣装に着替えるような要素を
作品の中で反映させてほしかったように感じたかな。
やはりそこがリカちゃん人形の一番のアピールポイントだと思いますし。
単なる着替えだったり、あるいは魔法で変身させたりでもいいのですけどね。
とにかくリカちゃん人形は有名なコンテンツですし、ファンタジーや日常アニメ、
またはファッションアニメなど幅広いジャンルでアニメが作れそうなので、もっと
アニメされてもおかしくないのになぁっと思っていたりします。
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