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機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録- 第01話 「大蛇はルウムに消えた」

2015年03月15日
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(C)創通・サンライズ

ジオン公国軍の試作兵器に携わった兵士達の姿を描いた物語。
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今回から「機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-」の感想を書きます。
最近、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の新作アニメが劇場公開されましたので、
同じ1年戦争を舞台にしたこの外伝的ガンダム作品を選んでみました。
これも元々は劇場で公開された作品なのですけど、たまにアニメ専門チャンネルで
放送しているのを見かけますのでご存知の方はいらっしゃるかもしれませんね。
この作品はフル3DCGアニメで描かれている点が他のシリーズと大きく異なります。
あとジオン公国軍側の視点から描いているのも珍しいところではないでしょうか。
それゆえ、色んな部分で他のガンダムシリーズとは一線を画していると思います。


物語の主人公はオリヴァー・マイ技術中尉。第603技術試験隊に所属する技術士官です。
彼は試作兵器を輸送する任務を受けて試験支援艦ヨーツンヘイムに赴任してきました。
冒頭ではさっそく敵の地球連邦軍の艦隊と交戦するのですけど、オリヴァー技術中尉は
迎撃する事よりも試作兵器の輸送を優先させようとしていましたわ。
つまり、それほど試作兵器が重要であることを示していたと思います。
いったいその試作兵器というのはどういうものなのかが気になるところでした。
今回はその「ヨルムンガンド」と呼ばれる秘密兵器にまつわるお話となっています。

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試験支援艦ヨーツンヘイムの艦長はマルティン・プロホノウ中佐相当官です。
元々商船だったヨーツンヘイムの船長なので民間から徴用された軍人になります。
戦闘で散った仲間達を憂う姿を見ても軍人というより船乗りの雰囲気に近いです。

そしてモニク・キャディラック特務大尉という女性士官も乗り込んできたのですが、
彼女は艦長が任務を諦めて退避行動を取ろうとしたので苦言を呈していました。
外見は綺麗で美しい人だけど、性格はとても厳しそうな女性です。
ちなみに彼女は軍の中枢から派遣されているので、階級がマルティン艦長よりも
下であっても偉そうに命令できる立場でもあります。
まぁ後の地球連邦軍内でのティターンズみたいなエリート軍人といったところかな。

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秘密兵器ヨルムンガンドが超大型のプラズマカノン砲である事が明らかとなります。
遠距離からでも戦艦クラスを一撃で沈められるという艦隊決戦用の兵器らしい。
宇宙世紀ガンダムで有名なメガ粒子砲はまだ実用化され始めたばかりの頃なので、
このように色んな対艦射撃用兵器が試作されていたものと思われます。

そうなるとヨーツンヘイムの砲術長のアレクサンドロ・ヘンメ大尉は腕の見せどころ。
彼は職人気質なところがあって自分の腕に相当自信を持っていそうでしたわ。
とりあえず軍内部にはまだ大艦巨砲主義みたいなものが主流といった感じがします。
ただ今回のエピソードではそれを覆すような出来事が起こるわけですけどね・・・。

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<宇宙世紀0079年1月4日>
ジオン軍が宇宙コロニーを地球へ落とすブリティッシュ作戦も描かれていました。
モニク大尉も詳しい事を知らないようなので極秘に進められた奇襲作戦なのでしょう。
しかし連邦軍に味方しただけでコロニーの人々を虐殺までするのだから酷い作戦です。
さすがのオリヴァー技術中尉も邪道な作戦だと言って怒りに震えていたかな。
とにかくこれがジオン軍が連邦軍に対して宣戦布告した形になりました。

ちなみにこの作戦に関わった有名な人物には0083のシーマ・ガラハウさんがいます。
この映像では描かれていませんでしたが、 THE ORIGINの方では登場するのかな?
彼女も結構印象に残るキャラだったので新作で見てみたい気もするけどね(^ω^)

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<宇宙世紀0079年1月15日>
1年戦争の序盤で有名となった宇宙会戦といえばこのルウム戦役でしょうね。
本家本元の「機動戦士ガンダム」においてセリフでは少し語られていましたけど、
公式の本編映像として描かれるのはこの作品が初めてではないでしょうか?
だから私はもうワクワクしながら見ていましたよ♪(*´ω`*)

『人類史上、決戦の舞台、宇宙の試し無し。まして艦隊決戦の試し無し。
諸君、歴史を生むべし。』

ギレン・ザビ総帥から戦いの前に全将兵に対して打った電文も示されていました。
これもTHE ORIGINで再現されるのかしら?
ヨーツンヘイムの艦長をはじめとする兵士達は、艦隊の旗艦からヨルムンガンドが
この戦いの雌雄を決するとの通信を受けたので士気が盛り上がっていましたわ。

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ルウム戦役の戦いは双方が戦隊ごとに単従陣を組んでの同航戦で始まります。
ただし連邦軍が3倍もの数の戦艦を有しているのでジオン軍を圧倒していましたわ。
このままではジオン軍は総崩れとなってしまうので、アレクサンドロ大尉がお得意の
砲撃でヨルムンガンドを発砲したのですがなかなか当たりませんね(苦笑)
つまりヨルムンガンドには敵射程外の長距離からでも撃てるという長所があるものの、
前線から敵位置の報告がなければ正確な射撃が出来ないという短所もある
みたい。
これは観測機を必要とする大和型戦艦の主砲と似たようなものなのかもしれませんね。
こういうのも大艦巨砲主義的なマイナス点を意識して描いていると思います。

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「あっ!赤いザク!?」
ここでジオン軍は真の秘密兵器モビルスーツを投入することで形勢を逆転させます。
その中にはあのシャア・アズナブル中尉が搭乗する赤色のザクIIの姿もありました。
ルウム戦役で5隻の戦艦を沈めたという伝説はこのシーンで確かめられますよ。
素早いスピードで対空砲火をくぐり抜けて次々と戦艦を沈めていたのは流石です。
まさに赤い彗星の異名がつくような戦いぶりだったと思います。

「我々は期待されるどころか・・・相手にもしてもらえなかった・・・・・・。」
ただ、モビルスーツが一気に敵艦隊を沈めたらヨルムンガンドはもう用済みです(苦笑)
ジオン軍はモビルスーツの存在を隠すためにヨルムンガンドを囮にしていたようです。
そうなるとモニク特務大尉が騙されたと思って悲しむのも無理はないでしょう。
とにかく戦争が戦艦中心からモビルスーツ中心へと転換した事を示していたと思います。
そういう意味でこのルウム戦役は宇宙世紀ガンダムシリーズのモビルスーツの
存在意義を高めさせた歴史的な戦いだったと言えそうですね。

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「無理だ!こんな事したって本来のデータは・・・」
「いいんだよ。技術屋。どうやらこれからはモビルスーツが主役のようだ。
せめて大砲屋の時代の幕引きは・・・俺に・・・やらせてくれや・・・・・・」

ヨルムンガンドは生き残っていた連邦軍の戦艦から砲撃を受けてしまったために
砲撃長のアレクサンドロ大尉が負傷してしまうというピンチを迎えます。
それでも彼は救助よりも相討ち覚悟でヨルムンガンドを発射していたから泣けますよ。
モビルスーツの出現によって戦いの主役の座から降板させられたような虚しさなどが
彼の心の中にあったのでしょうね。
最後は大砲屋らしく見事にマゼラン級戦艦を沈めていたからよくやったと思います。
ヨルムンガンドの有用性を考えた上では意味のなさない戦果ではありましたけど、
長年ジオンの軍人として第一線で頑張ってきたという誇りは感じられましたわ。

EDではオリヴァー技術中尉がヨルムンガンドの実戦テストの報告書を書いていました。
彼の報告によってこのヨルムンガンドが正式採用されない事を物語っていますね。
ただ軍の上層部がもっとヨルムンガンドに信頼を置いてくれていれば、異なる結果を
得ていたのではないかという少し皮肉めいた事を書いていたのは注目です。
彼自身も上官からヨルムンガンドに期待を込められていると思っていたはずだから、
モニク特務大尉と同じく今回の一件で虚しい気分になっていたように感じます。
だから報告書というギリギリの形で技術本部に文句を書いていたようにも思いました。
このように軍の上層部に駒として扱われる物悲しさも伝わるのがこの作品の良さかな。
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